親友から婚約祝いでいただいた素敵な腕時計

今は親友とも呼べる友人2人と私が出会ったのは高校生の頃でした。県に1つしかない学科の高校で、苦楽をともにした戦友とも言えます。
就職を機に、数は少なくなりましたが月に1度は絶対に会って、どこかにご飯を食べに行ったり旅行をしたりと、とても仲良しの3人グループでした。

誕生日は毎回祝いあうのが恒例行事でした。

就職してからちょうど3年ほど経った頃、私の婚約が決まり、すぐに親友にも報告をしました。2人ともお祝いメールをくれ、一緒に喜んでくれたことを今でも覚えています。

数か月経った頃、私の誕生月がやってきました。「今年はどこにご飯に行こう?何が食べたい?」と聞かれていたので、「美味しいお肉料理が食べたいな」と話していました。
約束した当日、友人の1人が私を家まで迎えに来てくれました。行先は告げられず、そのままどこに行くのか全く見当がつかない状態で車は出発。

着いた先、もう1人の友人の家でした。
もう1人の友人を車に乗せてどこかに行くのかと思いましたが、車を運転していた友人が「降りて」と、、、。

友人に誘導されるがまま、もう1人の友人の家まで行き、インターフォンを押すと、「はーい!鍵開けるね」と言って玄関ドアを開けてくれた瞬間!!
友人に挟まれる形でクラッカーが鳴り響き、「お誕生日おめでとう!!!!!」とサプライズで驚かせてくれました。

今年はどうも友人宅でお祝いしてもらえるんだ とウキウキしながら玄関をまたぐと、そこには風船や折り紙で色々装飾された部屋が私を待ち受けていました。
私たちの仕事は3交代で一般の生活リズムなんて関係なしの職業です。
その日も、友人たちは日勤終わりと夜勤明けで、忙しい中どうやってこの部屋を装飾してくれたのかと考えるだけで嬉しくて涙が出そうになりました。

ピザや唐揚げ・ポテトなどで埋め尽くされた机を前に主役席に座らせていただき、私の誕生日のお祝いパーティは始まりました。

恋の話や仕事の話、家族の話など色々な話に花を咲かせ、あっというまに時間は過ぎました。

そろそろお開きか?という時間になると、急に部屋の電気が落とされ、ろうそくに火をつけたケーキを持って友人が現れました。
2人で一生懸命作ってくれた手作りケーキの上にはチョコのプレートがのっており、そこには「婚約おめでとう!!!あと誕生日もね 笑」と書かれていました。

部屋の装飾だけでもビックリだったのに、手作りケーキだなんて、、、。感動です。
忙しい中、私のために部屋の装飾だけでなく、手作りケーキまで作ってくれてただんて考えるだけで涙でした。

すると、友人が「そこに転がってる風船割ってみて」と言いました。

部屋中に散りばめられている風船の中に、1つだけひと際目立つ装飾がされている風船がありました。

手に取ると、風船の中にプレゼントが入っているのが見えました。

友人に言われるがまま、その風船を割ると、中から白い両手に収まるサイズの箱と2人の友人からのメッセージカードが入っていました。

白い箱を開けてみると、私が就職した当時から欲しい欲しいと言っていた 『ルキアの時計』の時計が、、、。感無量です。

私の家庭は複雑で、給料のほとんどを家におさめなければならず、自分にかけられるお金なんてありませんでした。
ずっとずっと欲しくて欲しくて、けれど買えなかったその時計。

友人たちは「今年は婚約したおめでたい年だから奮発しちゃった」と、、、。
ダイヤが散りばめられているその時計は、結構な値段がするはずです。友人たちの家庭も複雑で、この時計を買うために2人が色々と我慢してくれたことを考えると、涙出ずにはいられませんでした。

今でもその時計は私にとって婚約指輪よりも大切な物です。

性別:女性
年齢:30代前半
ペンネーム:かえこ

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