借り入れ金額は年収の5倍までを目安に

借り入れ金額のシミュレーション

例えば大手銀行のサイトでは「年収の8倍」が借り入れ可能金額の目安とされていますが、本当に問題ないでしょうか。

年収600万円の人なら4,800万円借りられることになりますが、返済金額をシミュレーションしてみましょう。

4,800万円を35年元利均等返済で借り入れる場合

変動金利 0.625% 12,7270円

となり、例えば今の家賃が12万円だとすると家賃とほぼ同額で4,000万円台の物件を手にすることができるように思えます。

ただしこれはあくまで「現時点」での話であって、例えばマンションであれば付帯する管理費や修繕積立費用、子供がいれば幼稚園から大学までかかる教育費用など、将来的にかかる費用を考慮しなければなりません。

月々の返済は年収の20%以内を目安に

借入額を決める指標の一つに「返済負担率(返済比率)」というものがあります。
返済負担率とは、額面年収に対して住宅ローンの年間返済額が占める割合のことで、

年間返済額÷額面年収×100

の式で%が求められます。家庭の支出状況にもよるので一概にはいえませんが、

返済負担率は20%以内に

抑えることを目安にしてみましょう。

年収600万円の場合のシミュレーション

例えば額面年収が600万円の人であれば、返済負担率を20%とすると年間返済額が120万円で、月々の返済額が10万円となります。

月々の返済額を10万円以内の目標とすると、35年固定で金利1.34%の場合3,350万円まで借り入れることができ、この場合の月々の返済額は99,966円になります。

金利別の月々返済額早見表

借入額 変動金利
0.625%
金利1% 金利2% 金利3%
2,000万円 53,029 56,457 66,252 76,970
3,000万円 79,544 84,685 99,378 115,455
4,000万円 106,058 112,914 132,505 153,940
5,000万円 132,573 141,142 165,631 192,425

ただし、額面年収が600万円の人の場合、扶養家族が妻と子供一人と想定すると実質の手取り年収はおおよそ470万円で、1か月当たり約39万円の手取りとなります。

月々の住宅ローンを10万円と仮定すると手元に残るのは29万円となりますが、総務省の家計調査によると世帯年収600万円の家庭における平均的な生活費は月々23万円となっています。

世帯年収600万円の家庭の1か月あたりの平均的な生活費内訳

食費 ¥65,341
水道光熱費 ¥19,987
家具日用品 ¥8,497
服飾品 ¥10,908
医療費・薬代(自己負担分) ¥9,563
交通費(自動車関連費除く) ¥5,811
自動車関連費 ¥25,420
通信費 ¥14,342
教育娯楽 ¥26,206
小遣い・交際費など ¥47,476
生活費合計 ¥233,551

※総務省統計局:2015年家計調査「1世帯当たり1か月間の収入と支出より」

よって手元に残るのは6万円となりますが、ここから、マンションであれば管理費や修繕積立金、そして生命保険などの保険料を捻出する必要があり、さらに冠婚葬祭などの臨時出費があれば家計に余裕がないのは理解いただけると思います。

例えば小さくて年の近い子供が二人いれば、幼稚園費がおおよそ月3万円×二人で月6万円必要となり、これだけで手取り収入を使い切ってしまいます。

ローン返済以外に今後かかるであろう家計の支出を考慮し、月々の支払いの他に少しの蓄えができるくらいの余裕を持てるように借入額を検討しましょう。

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