事故被害者に対する補償はどうすればいい?

相手を死亡させたりケガをさせた場合は「対人賠償責任保険」で賠償する

任意保険の「対人賠償責任保険」は、相手の車の運転者や同乗者、自分の車の同乗者や歩行者をケガさせたり死亡させたりした場合に、自賠責保険の限度額を超えた分について保険が支払われます。

相手に対する賠償の内容は、

  • 治療費
  • 休業損害
  • 慰謝料
  • 逸失利益(死亡や後遺障害の場合)

などがあり、高額賠償になった場合は自賠責保険における対人賠償の限度額3,000万円ではまかなえず、賠償金支払いのために一生を棒に振りかねません。

交通事故高額賠償判決事例(人身事故)
損害額 事故態様 裁判所 判決年月日 事故年月日 被害者
年齢性別 職業
5億2,853万円 死亡 横浜地裁 平成23年11月1日 平成21年12月27日 41歳男性 眼科開業医
4億5,381万円 後遺障害 札幌地裁 平成28年3月30日 平成21年1月7日 30歳男性 公務員
4億3,961万円 後遺障害 鹿児島地裁 平成28年12月6日 平成22年11月9日 58歳女性 専門学校教諭
3億9,725万円 後遺障害 横浜地裁 平成23年12月27日 平成15年9月14日 21歳男性 大学生
3億9,510万円 後遺障害 名古屋地裁 平成23年2月18日 平成19年4月13日 20歳男性 大学生

出典:損害保険料率算出機構 自動車保険の概況(2017年度)

このような高額な賠償にならないとしても、実際には自賠責の限度額を超える4,000万円以上の認定額事例が約4割を占めています。

対人賠償は事故によってどれくらいの賠償金額になるか想定はできず、よって、対人賠償責任保険の保険金額は必ず「無制限」にしましょう。

相手の物を壊した場合は「対物賠償責任保険」で賠償する

任意保険の「対物賠償責任保険」は、相手の車や建物など、他人の財物に損害を与えてしまった場合に保険金が支払われます。

保険の対象は車だけではなく、

  • 代車費用
  • 車に積んであった商品や物
  • 道路標識やガードレール
  • 家屋

なども含まれます。また店舗や事務所などに衝突し、修復が完了するまで営業ができなかった場合の利益も対象となります。

交通事故高額賠償判決事例(物損事故)
損害額 裁判所 判決年月日 事故年月日 被害物件
2億6,135万円 神戸地裁 平成6年7月19日 昭和60年5月29日 積荷
(呉服・洋服・毛皮)
1億3,580万円 東京地裁 平成8年7月17日 平成3年2月23日 店舗
(パチンコ店)
1億2,036万円 福岡地裁 昭和55年7月18日 昭和50年3月1日 電車・線路・家屋
1億1,798万円 大阪地裁 平成23年12月7日 平成19年4月19日 トレーラー
1億1,347万円 千葉地裁 平成10年10月26日 平成4年9月14日 電車

出典:損害保険料率算出機構 自動車保険の概況(2017年度)

上記判例以外に道路上にある高価なものとして、

  • 信号機(80万円~220万円)
  • 道路標識(18万円)
  • カーブミラー(20万円)
  • 道路案内標識(100万円以上)

などがあります。上記からも分かるように、対物賠償責任保険の保険金額も対人賠償責任保険と同様に必ず「無制限」にしましょう。

自分や同乗者がケガをした場合の補償はどうすればいい?

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