車のメンテナンス辞典

2016年11月14日

車は法律により、運行前点検や定期点検などによる車のメンテナンスと、車検および保険の加入が義務付けられています。

【道路運送車両法】
第四十七条 使用者の点検及び整備の義務
第四十七条の二 日常点検整備
第四十八条 定期点検整備

以前は運行前点検が義務付けられていましたたが、平成7年の規制緩和以降、いわゆる自家用車(普通車)使用者の判断の元適時行うこととなりました。
※事業用の車はこの限りでなく、一日一回運行前の点検が義務付けられています。

とはいえ、運行前点検や定期点検整備を怠った状態で事故を起こせば基本的に自動車保険はおりず、一生かけて賠償しなければならない可能性もありますし、無車検、無保険で公道を走った場合は、道路運送車両法違反による行政処分および刑事処分を受けます。

【無車検で公道を走行した場合】
行政処分:前歴問わず違反点数6点(即免停)
刑事処分:6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金

【無保険(自賠責保険未加入)で公道を走行した場合】
行政処分:前歴問わず違反点数6点(即免停)
刑事処分:1年以下の懲役または50万円以下の罰金

なお、自賠責保険(共済)の証明書を持っていなかった場合でも30万円の罰金が課せられます。

車の運転は業務にあたり、他者に対する注意義務を負います。

事故を100%防ぐ方法はありませんが、最低限の安心のためにも車のメンテナンスを心がけましょう。

POINT
◇車の運転は業務
◇車の点検と車検実施・保険の加入は義務
◇車検の未実施・保険未加入での公道走行は行政・刑事罰の可能性あり
◇車は消耗品。常日頃のメンテナンスが安心・安全を支えます。

車の基本点検項目と点検方法

例えば近くのスーパーやコンビニに買い物に行くだけのチョイ乗りでも、車の運行前点検をしておくことに越したことはありません。

夜間帰ってきた時はなんともなかったのに、朝出かけて少し走った時にリアタイヤのパンクを後ろの車が教えてくれた、なんてことも耳にします。夜間の駐車時に空気が抜けてしまったんですね。

例えばパンクをしていなくてもタイヤの空気圧は徐々に減り、リアタイヤだと尚更気づきにくいものです。

車で毎回出かけるたびに大掛かりな点検をするのは億劫ですが、ちょっとした基本点検を習慣にしてしまえば長続きさせることができます。年間走行距離にかかわらず、1ヶ月に1回程度の点検がおすすめです。

何より習慣づけることを心がけましょう。

各種液類の点検と購入と交換時期/方法

車はさまざまな種類の液体が潤滑や冷却などの役割のためにエンジンや補機類の中を循環しています。人間で言えば血液のようなもので、定期的に量や汚れ具合をチェックして交換しないと車に不具合がおきます。

エンジンルームから点検できる液類

以下の液類はエンジンルーム内にリザーバータンクがあり、液類の量や色が適正か外から確認できる仕組みになっています。リザーバータンクの設置場所は車によって違うので一概には言えませんが、リザーバータンクのキャップに「WASHER FLUID」や「COOLANT」などの記載があります。

どのタンクがどの液類のものか不安な方は事前にディーラーにて確認しておきましょう。

ウィンドウォッシャー液

フロントガラスやリアガラスの汚れを取るのに重宝しますね。ないと結構不便なので液が切れたら補充しましょう。

【購入と交換方法】
カー用品店やディーラーで購入できるし、ホームセンターのカー用品コーナーで売ってる場合もあります。交換はいたって簡単で、エンジンルーム内のリザーバータンクのキャップを開けてウィンドウォッシャー液を継ぎ足すだけ。

ただし、継ぎ足す場合はリザーバータンクの横に必ず記載のあるFULLのラインを超えないように気をつけましょう。

ブレーキオイル

【購入と交換時期/方法】
カー用品店で購入することもできますが、交換も含めてディーラーで購入することをおすすめします。
自分で購入する場合はDOT3規格の製品を選びましょう。。

DOTはブレーキオイルの規格で、数字が高くなるほどブレーキオイルの沸点も高くなりよってベーパーロックが起きにくくなるのですが、通常DOT4やDOT5のブレーキオイルはブレーキを酷使するモータースポーツに使われるもので、沸点が高い代わりに吸湿性も高く、ブレーキオイルの交換時期も半年~1年、場合によってはそれ以下とメンテナンスも大変になります。

自家用で使う車にそこまでの性能は必要ないので、ブレーキオイルはDOT3と覚えておきましょう。

交換はエア抜きの必要もあり通常二人で行いますが、足回りの分解の必要もあるのと重要保安部品の一部にもあたるため、整備士の資格を持っているカー用品店やディーラーに交換作業を任せることを強くおすすめます。特に最近の車はABSが標準装備となっていて交換作業を誤ってしまうとABSが不調になる可能性もあるのでディーラーに任せるのがおすすめです。

交換時期は2年に一度、車検のタイミングを目安にしましょう。

なお、ブレーキオイルはブレーキパッド交換時には必ず新品に交換することになるため、ブレーキオイルだけ交換するのではなくて、ブレーキパッド交換時に合わせてブレーキオイルも交換するようにすれば、ブレーキオイルだけを交換する場合の工賃が節約できておすすめです。

エンジンオイル

【購入と交換時期/方法】
エンジンオイルはカー用品店やディーラー、ホームセンターのカー用品コーナーなどで購入できますが、エンジンオイルの規格や種類は相当な数があり、基本的にはメーカー推奨と同じ性能の製品を購入することをおすすめします。

◇規格の種類
・SAE(米国自動車技術者協会)
・API(米国石油協会)
・ILSAC(潤滑油国際標準化及び認定委員会)
・ACEA(欧州自動車工業会)
・JASO(日本の自動車用ディーゼルエンジンオイルの品質に関するガイドライン)
・MILスペック(アメリカ軍規格)

これらの規格に加えて様々な種類があるのですが、簡単に言うと

5W-30

のように表示されている数字の部分と

SN(API規格表記)

の記号が純正の推奨エンジンオイルと合っていれば問題ありません。

自信がなかったり自分の車のエンジンオイル規格が何に相当するか分からない場合は、自動車に付属している整備書かディーラーに確認しておきましょう。

交換時期は走行距離にもよるので一概には言えないのですが、最低でも

◇エンジンオイル交換の目安
・5,000km毎にエンジンオイル交換
・10,000km毎にエンジンオイル+オイルフィルタ交換
・上記走行距離に達していなくても半年毎にエンジンオイル、1年ごとにオイルフィルタ交換

を目安としてください。エンジンオイルは走らなくても徐々に劣化します。

交換作業はオイルパンのドレンボルトを抜いて古いオイルを排出した後にエンジン上部にあるオイル注入口からオイルを規定量入れるのですが、ちゃんとした設備のない場所で自分で行なうのは危険です。

よっぽどの理由がない限り、エンジンオイル交換はカー用品店やディーラーなどの専門業者に任せましょう。

冷却水(クーラント)

【購入と交換時期/方法】
不凍液とも言い、カー用品店やディーラーで購入できます。交換は最低でも2年毎、車検を目安にしてください。

というのも、主成分であるエチレングリコーレンと言われる物質は基本的に時間の経過とともに酸化が進んで腐食性物質が生成されたりするので、車の走行距離によらず車検毎に交換することをおすすめします。

なお、クーラントは「産業廃棄物」に該当するため、自分で交換して勝手に捨てることは産業廃棄物の免許を持っていない限り法律違反となるし、交換するためのドレンボルトはエンジンの補機類を外さないと手が届かない場所にある場合がほとんどなので、交換作業はディーラーに任せましょう。

分解・整備しないと点検できない液類

ミッションオイル・ATフルード・デフオイル

【購入と交換時期/方法】
基本的にディーラーでないと購入できないのと、新車であればメンテナンスフリー(交換不要)と考えてもおおよそ間違いはありません。

少し昔までは慣らし後の金属カスを除去するためにオイルを交換したものですが、今は内部にある磁石が金属カスを吸い付かせるようになっていたり、部品の精度も向上しているのであまり神経質になる必要はないでしょう。

ただしAT車の場合、中古車やおおよそ10万km以上走った車でATの変速にショックがあったりキックダウンに時間がかかるような症状がある場合はATフルードを交換するのがおすすめです。

交換は基本的に車専門店もしくはディーラーにて行なってください。

グリス類

車はサスペンションアームなど、金属と金属が繋がって稼働するような部分に金属摩擦ですり減らないようグリスと言われる専用の潤滑剤が封入してあります。人間で言うと関節にある軟骨のようなものですね。

基本的にメンテナンスフリーで何もする必要はないのですが、以前事故にあったとか車の下回りを強打したとかがあると、接続部分を覆っているブーツと呼ばれるゴムが破損してまれにグリスが硬くなったり異物が混入したりすることがあるので、思い当たる節のある方は一度車専門店やディーラーで車の下回りを点検してもらいましょう。

タイヤの点検

走行に直結するパーツです。特に以下の項目を点検しましょう。

点検項目一覧

夏タイヤの残り溝

標準で装着しているタイヤのことを夏タイヤとも言い、基本的にスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)とは別に管理します。
新品のタイヤは一般的に7~9ミリ程度の溝の深さがありますが、タイヤがすり減って残り溝が1.6ミリになると必ずスリップサインが出るようになっています。

スリップサインのチェック箇所は下図のように6箇所ありますが、このうち1箇所でもスリップサインが出たらタイヤを交換することが、道路運送車両法で定められています。

スリップサインが出るまでにタイヤの残り溝が減ってしまうと、雨の日の排水性能が大幅に低下することで非常に車が滑りやすくなって危険です。
スリップサインが出そうになったら早めにタイヤ交換することを心がけましょう。

tyre

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)の残り溝

スタッドレスタイヤの場合は、スリップサインに加えてプラットフォームという目印があります。
プラットフォームは下図のように90度間隔で4つあり、残り溝が新品時から50%に減るとスリップサインのように溝をまたいだラインが出るようになっています。

スリップサインの場合は1箇所でも露出したらそのタイヤの使用は禁じられているのですが、プラットフォームの場合はスタッドレスタイヤとしての性能限界を表すもので、スリップサインが出るまでタイヤは継続して使うことができます。

ただし、スタッドレスタイヤは雪上や氷上を走る場合のタイヤとして開発されたもので、雪や氷のない舗装路をスタッドレスタイヤのまま走るのは非常に危険です。具体例としては、

急ブレーキ時の制動距離が大幅に伸びてしまう

ことが挙げられます。スタッドレスタイヤにはサイプと呼ばれるナイフで切ったような細かく深い溝がたくさんあり、このサイプが道路上の雪や氷などを吸収したり雪上面を引っ掻くことによってグリップを得ているのですが、舗装路の上ではこのサイプがヨレてしまう(ぐにゃりと曲がってしまう)ことによって、急ブレーキ時でも全く止まらなくなってしまうのです。
プラットフォームが出たら基本的にはスタッドレスタイヤは換えることが望ましいのですが、少なくとも冬のシーズンが終わったら夏タイヤに交換するようにしましょう。
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空気圧

タイヤは銘柄やサイズによって適正な空気圧が定めれられていて、空気圧が高すぎても低すぎても性能を発揮できないばかりか、特に高速や雨天走行時は危険ですらあります。

適正な空気圧は運転席側のドアを開けるとドア横にステッカーが貼ってあり、そこに前と後ろのタイヤの適正空気圧が記載されているのが一般的です。

ステッカーが剥がれている等で適正空気圧が不明な場合は最寄りのディーラーに問い合わせるかネットで検索して調べておきましょう。

空気圧は最寄りのガソリンスタンドやディーラーで測れることがほとんどですが、特に暑い夏や寒い冬だと外気温による密度の関係で、季節の変わり目に大幅に空気圧が変化する可能性もあります。
ガソリンスタンドやディーラーによっては空気の代わりにより密度変化の少ない窒素を充填してくれるサービスもあるので、こちらもおすすめです。

おおよそですが、最低でも半年に1回は空気圧をチェックし、不足している場合は空気を充填して空気圧を適正値に戻しておきましょう。

タイヤの片減り

片減りというのは、タイヤの接地面が均一に減らず、タイヤの内側もしくは外側のみが極端にすり減ってしまうことを言います。

タイヤが地面に適切な角度で接地するように、車にはアライメントと言ってタイヤの向きを適切にしておくための調整値があるのですが、縁石に相応のスピードで乗り上げてしまったり、車を衝突させてアライメント値が狂ってしまうことで、タイヤがあらぬ方向を向くのが原因となる場合が多いです。

特にタイヤの内側がすり減ってしまう場合は見過ごすことが多く、外からは新品に見えても内側が減っていくことで最悪タイヤが破裂することもあり得ます。

タイヤの溝の残り具合とともに、少し面倒でもしゃがんでタイヤの内側の減り具合もチェックするようにしましょう。

【アライメント値】
◇キャンバー
タイヤを正面から見た場合、タイヤの中心を軸としてタイヤを一番上と一番下を結んだ線が地面に対してどれだけ傾いているかという値です。地面に対して結んだ線が垂直なのが0度で、タイヤの一番下が車の外側にずれている(正面から見るとタイヤがハの字)なのがポジティブキャンバー(通称:ポジキャンもしくはそのままキャンバー)で、その逆に正面から見てタイヤが逆ハの字なのをネガティブキャンバー(通称:ネガキャン)と言います。
通常は0度か若干のポジティブキャンバーで、ネガティブキャンバーに調整することはまずありません。

◇キャスター
タイヤを側面から見た場合、タイヤに対してサスペンションの取り付け角度がどれくらい傾いているかの値を指します。
通常は車種ごとにキャスター値は決まっており、かつ調整もできなくなっています。

◇トー
タイヤを真上から見た場合、左右のタイヤがどれだけ並行になっているかを指す値です。
真上からみて左右のタイヤがハの字なのをトーイン、逆ハの字をトーアウトと言います。
通常は0度か車種ごとの指定値です。

モータースポーツなどの場合を除き、通常運転では上記アライメント値を調整することはありませんが、タイヤが異常に片減りしている場合はアライメント値の測定およびサスペンションの調整が必要となります。

アライメント値の測定には専用の設備が必要なのと調整も専門の技量を必要とするため、片減りを直す場合は最寄のディーラーかアライメント調整のサービスを行っている専門業者に依頼しましょう。

ひび割れ

タイヤはゴム製品なので、特に日光による紫外線や長期間使用すると劣化によってひび割れが生じることがあります。
タイヤは保存状態によって寿命が大きく左右されるのですが、少なくとも使用開始から5年以上経過するタイヤは残り溝の有無にかかわらず交換することをおすすめします。
なお、タイヤの劣化度合いが気になる人は大体のタイヤ販売店に硬度計があるので、タイヤの状態などを相談するのもおすすめです。

異物の刺さり

まれに釘などの異物が刺さってそのまま抜けない場合があります。
異物が刺さることによって空気が抜けてパンク状態になれば気づくのですが、刺さり方などによっては空気が抜けない場合もあり、そのまま走行を続けると危険です。

私の場合ですが、なぜか5ミリくらいのねじがフロントタイヤの溝の部分に刺さっていたことがありました。

溝の部分だったのとねじが短かったためにパンクはしておらず、たまたま運転席側のタイヤだったから走ると’カチカチ’という音が気になって発見することができたのですが、そのまま走っているとタイヤの減りとともにねじが食い込んでいずれパンクか最悪タイヤが破裂していたでしょう。

もしそれが高速道路だったらと思うとゾッとします。

異物はタイヤの残り溝や片減りとともにチェックしましょう。
たまたまタイヤの真下(地面の設置面)に異物があったとしても、運行前点検を毎回行えば必ず異物に気づくことができると思います。

スペアタイヤ

意外と見落としがちなのがスペアタイヤで、他のメンテナンスがしっかりしていてもスペアタイヤがいざというときに使い物にならなれけば何の意味もありません。
スペアタイヤも通常のタイヤと点検する項目は同じで、

・空気圧
・ひび割れ
・異物の刺さり

をチェックしましょう。
また車に搭載してから5年以上経過しているスペアタイヤは、使用の有無にかかわらずスペアタイヤの交換を検討しましょう。

エンジンオイルの点検

エンジンオイルの量や劣化具合(主に色)を判断するためのオイルレベルゲージといういわば棒みたいなものがエンジンルーム内に設置されています。ほとんどの車はオレンジ色の輪っかをしたのがオイルレベルゲージで、手で引っこ抜けるようになっています。

engine-oil-gauge

以下の手順でエンジンオイルを点検しましょう。

1.キッチンペーパーを1枚×2つ準備。ティッシュペーパーで代用する場合は枚数を最低でも5枚くらいを2セット。

2.車を平坦な場所(坂道不可)に停車し、エンジンは必ず停止。

3.オイルレベルゲージを少し引き抜き、平たい棒の部分を準備したキッチンペーパーもしくはティッシュペーパーで包んで表面を拭き取るようにしながら引っこ抜く。

4.オイルレベルゲージを拭き取りながら最後まで引っこ抜いたら、一旦元あった場所に戻す。戻すときはオレンジ色の輪っかをしっかりと差込み、これ以上奥まで差し込めないことを確認する。

5.オイルレベルゲージを再度ゆっくりと引っこ抜く。今後は3のように表面を拭き取る必要はないが、エンジンルーム内にオイルが垂れないように注意しながら用意した3使ったのとは別のもう1枚のキッチンペーパーもしくはティッシュペーパーの上に乗せる。

engine-oil-check

3でオイルレベルゲージに付着したオイルを一旦拭き取って再度挿入後に引っこ抜くのは、走行中に付着したオイルを拭き取って正確な量を測るためです。

オイルレベルゲージの先端には

上限(UPPER/MAX)
下限(LOWER/MIN)

のように必ずラインが引いてあり、付着したオイルの先端がこの間にある必要があります。
付着したオイルの先端が下限より下にあった場合は同じオイルを500ml単位くらいで継ぎ足して再度チェックしてください。

適正にオイル交換をしていれば上限より上にオイルの付着ラインが来ることはないのですが、万が一上限よりも上にオイルがあった場合は長距離走行は控え、速やかに最寄りのディーラーや整備工場などに移動して処置をしてもらいましょう。

オイルの汚れ具合の確認方法ですが、キッチンペーパーなどの上にオイルレベルゲージを置いたときに、中心にスラッジ(炭素や金属の燃えかすなど)が残り、まわりに茶色がかったオイルだけが広がるようなら大丈夫ですが、まわりにスラッジ混じりの真黒いオイルが広がっていくようならエンジンオイルを交換してください。

ブレーキの点検

ボンネットを開けると、だいたい向かって左側に黄色いフタ(灰色)でブレーキフルードのタンクがあります。 本来ブレーキパットを新品交換した場合にはそのブレーキフルードタンクがMAXになるように出来ているのですが、ブレーキパッドが減ってくるとブレーキフルードタンク内のブレーキフルードの液面も下がってくるようになり、MINに近づいたらブレーキパッドの点検と状況によって交換が必要です。

ジャッキアップしてフロントタイヤ左右どちらかのタイヤをはずすとブレーキディスクと呼ばれる鉄の円盤が現れ、その円盤を挟み込むように取り付けられているものをブレーキキャリパーと言うのですが、ブレーキキャリパーには点検口と呼ばれる穴が空いており、そこからブレーキパッドの残量を確認できるようになっています。

ブレーキパッドは新品で10mmで、車の走り方や走行距離によってブレーキパッドの減り方は変動するので一概には言えませんが、残りが5mmを切ると要交換検討、3mmを切ると交換をおすすめします。

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バッテリーの点検

バッテリーは走行時にはオルタネータと呼ばれる発電機から充電されるのですが、真夏の渋滞時などでエアコンなどの電装品を常用している場合、充電も十分にされず本体の電気が減っていきます。

バッテリーは消耗品でおおよその寿命は2~5年と言われていますが、車の使用状況によって寿命は大きく異なります。

特に真夏はよりバッテリーの電力を消費しますし、真冬で気温が低いとバッテリーの性能が低下してエンジンが始動できないことが多いので、少なくとも半年に1回、夏前および冬前の4~5月と10~11月あたりにバッテリーを点検することをおすすめします。

以前はバッテリー液などの補充ができたのですが、最近はメンテナンスフリーの完全封印式バッテリーを搭載している車も多いため、まずは最寄のディーラーでバッテリーの電圧が適正値にあるかチェックしてもらい、季節にもよりますが電圧が不足している場合は交換を検討しましょう。

灯火類の点検

車の灯火類は切れていても車内に警告ランプがない場合がほとんどで、意外とランプ切れに気づきにくいものです。
特に後ろにあるブレーキランプやバックランプは自分ひとりではチェックできないので、身近な人に後ろに立ってもらってちゃんと点灯するか確認しましょう。

【灯火類チェック項目】
◇ヘッドランプ(ハイビームも含む)
◇スモールランプ(ヘッドライトを消した状態でヘッドライト横や車内インパネを点灯させる)
◇補助ランプ(ヘッドランプとは別に搭載されている場合)
◇フォグランプ(外車ではリアフォグランプが標準の場合も)
◇左右ウィンカー
◇ブレーキランプ
◇バックランプ
◇ナンバープレートランプ(ナンバープレートを照らす)
◇室内灯

ワイパーの点検

ワイパーはゴム製品なので、タイヤと同じく使用頻度に関わらず劣化します。
特にワイパーはそのままの状態で直射日光にさらされたり雨ざらしの場合がほとんどなので、劣化が進みやすいのが特徴です。

点検方法は簡単で、ウィンドウォッシャーを作動させながらウォッシャー液がちゃんと拭き取れているか目視で確認しましょう。

ウォッシャー液が入っているかの確認とウィンドウも綺麗になるのでおすすめです。
なお、リアワイパーがついている車はそちらの点検も忘れないようにしてください。

なお、走行中はもとより、交差点の停止時でもウィンドウォッシャーを作動させることはおすすめしません。あらぬ方向に結構な勢いでウォッシャー液が飛ぶので、他の人に迷惑になる可能性があります。自宅駐車場で作動させるよう心がけましょう。

そしてウィンドウォッシャー液の拭き残しがあるようならゴムの交換をおすすめします。

ワイパーのふき取り部分は、ゴムの台座となる金属とワイパーゴムの二つの部品で構成されていますが、ワイパーゴムだけを交換することが可能です。

交換作業は難しくないので、車用品店やディーラーで交換用のゴムを入手して自分で交換してみましょう。

エアコンの点検

エアコンが効かなくても走行に支障はないと思われがちですが、例えば悪天候の走行時にエアコンが効かないと、特に窓ガラスの曇りを取るためのデフロスタがうまく効かず、視界が曇りで遮られて運転に支障が出る可能性があります。

窓ガラスが曇るのは、特に外と車内の温度差が大きい時に窓ガラスに付着している水分が結露することによって起こります。冬の室内でも同じことが起きますね。

だいぶ昔の話ですが、真冬の夜中に高速道路を走っていた時にデフロスタが効かなくなり、暖房を入れると窓が曇って大変危険なので、暖房+窓全開で走るか、暖房を切って走るか悩んだあげく、暖房を切って震えながら運転した経験があります。隣で弟は爆睡してましたが。。

閑話休題。

【エアコンの点検方法】
ACボタンを押してエアコンのスイッチを入れ、ACボタンが点灯していることを確認したら設定温度を下げて冷たい風が出るか確認してください。冷たい風が出ない場合は、最寄りのディーラーにてエアコンガスを補充してもらいましょう。

中にはDIYでエアコンガスを自分で補充される人もいらしゃるようですが、やり方を間違えると最悪ガス缶が破裂する可能性もあり大変危険です。

自分が乗っている車のメーカーのディーラーに作業を依頼することを強くおすすめします。
ディーラーに作業を依頼すれば、エアコンガスではなくてエアコンのコンプレッサーに不具合があった場合も対処してもらえるのでおすすめです。

それとエアコンフィルターですが、エアコンの利用頻度等によってちりやほこりなどの詰まりの状況が異なるので一概には言えませんが、エアコンをつけると臭いがしてしまう場合はエアコンフィルターを交換してしまいましょう。

フィルタが車内のちりやほこりをフィルタリングしてくれるのですが、時間が経つごとにフィルタが目詰まりし、エアコンの効きに影響したり臭いの元となりえます。

また最悪健康への影響の可能性も考えられるのと、家庭用エアコンのフィルタのように定期的に取り出して清掃するような設計にはなっていないので、少なくとも車検ごとでの交換をおすすめします。

その他確認しておきたい項目

タイヤの保管方法

スタッドレスタイヤなど、一定期間使用したら長期保管する場合があると思います。
タイヤはゴムなので日光や風雨に晒されない場所に保管しましょう。

【保管するときのタイヤの状態】
保管する前に水洗いでタイヤに付着した泥などは綺麗に洗い流してください。長期間そのままだとゴムが変質する可能性があります。

【タイヤの置き方】
ホイール付きで保管する場合は横置きが基本です。縦置きで長期間保管するとホイールの重さでタイヤが変形する恐れがあります。ホイール無しでタイヤ単体で保管する場合は横置きでも縦置きでも構いません。

またタイヤの下、地面の設置面にダンボールなどを敷くことをおすすめします。
長期保管によるタイヤ成分が床面などに色移りするのを避けるためです。

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【保管する場所】
風通しのより冷暗所がベストです。日光や風雨に晒されない場所であればおおよそ問題ありませんが、それが難しい場合はタイヤカバーを利用しましょう。

なお、タイヤカバー内で結露等することもあるので出来るだけ風通しの良い場所を選びましょう。

ショックアブソーバー

ショックアブソーバーは、タイヤに周りのサスペンションのスプリング内にある筒のような部品で、主に車の上下運動を制御します。このショックアブソーバーがなくてスプリングだけだと、道路の凹凸を通過するたびに車が上下にボヨンボヨンして酔ってしまうでしょう。

ショックアブソーバーは内部の油圧の力を利用してスプリングの上下動を抑えているのですが、経年劣化によって油圧制御の力が徐々に低下し、車の乗り心地が悪くなる場合があります。

ショックアブソーバーの劣化は徐々に進行するので普段乗っている人は乗り心地の悪化に気づきにくいことが多く、たまに同乗した人に少し気持ち悪いとか乗り心地悪いと言われることがあったらショックアブソーバーの劣化を疑ってもいいでしょう。

交換時期は走る道路環境にもよるので一概には言えませんが、おおよそ5万kmを目安にするといいでしょう。

交換してみて初めて乗り心地の改善に驚くはずです。

車載ジャッキ

通常はスペアタイヤ近辺に設置してありますが、ちゃんと部品が揃っているか、ちゃんと動作するかを特に遠出の前に確認しておきましょう。

荷物の積み下ろしやタイヤ交換のタイミングで車載ジャッキを搭載し忘れることもありえますが、パンクしたとき車載ジャッキがないと当然ながらタイヤ交換はできないし、万が一JAFや車の修理工場等、駆けつけサービスをしてくれるところに連絡が取れない場所でパンクしたとしたら対処のしようがありません。

自信のない方は一度自宅でタイヤ交換の練習をするのもいいでしょう。

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