自賠責保険の内払金請求と本請求について

2018年5月6日

仮渡金請求は被害者のみが利用できる制度ですが、被害者・加害者を問わず損害額確定前にかかる費用のために自賠責保険へ請求できる「内払金」という制度があります。

10万円以上で請求すれば支給される内払金

内払金請求は、治療費や入院雑費などの支払いが10万円を超えた時点で被害者・加害者を問わず請求行為を行うことができます。

支払い回数に制限はないのですが、支払合計額が傷害事故における自賠責保険の支給最高限度額が120万円と決まっているのと、10万円を超えるたびに請求を行うと請求に必要な診断書などもその都度準備する必要があり、その分費用がかかってしまうためある程度まとめてから請求するほうがいいでしょう。

なお、加害者がこの請求を行うためには損害賠償金を実際に支払った証明が必要となるので、領収書は必ず受け取っておきましょう。

損害額確定後に行う本請求

本請求とは、被害者の治療が完了して損害額が確定した時点で行う最終的な請求のことで、加害者もしくは被害者のどちらからでも行うことができます。

加害者による本請求は、被害者や病院に損害賠償金を支払った金額を限度に支払ったことを証明する領収書とともに保険会社に請求します。

被害者による本請求は、加害者が加入している自賠責保険会社に対して直接行い、仮渡金や内払金などの一時金を加害者から受け取っていた場合は、保険金からその合計金額が差し引かれて支払われます。

内払金請求と本請求の請求方法

請求方法 被害者請求 加害者請求
内払金請求 損害額が確定していなくとも治療費など、すでに発生した損害が10万円を超えれば請求可能。 被害者や病院に対して支払った金額が10万円を超えたときに請求可能。請求時は実際に支払ったことと証明するための領収書が必須。
本請求 加害者からの賠償が期待できない場合は加害者が加入している損害保険会社に直接請求。 加害者がすでに損害賠償金を支払っている場合、必要書類に領収書を添えて保険会社に請求。

 

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